エンジンの真上に運転席と助手席があるキャブオーバー型のハイエースは、エンジンの音や熱が足元から伝わりとにかく五月蠅いし熱い。その上、自家用小型貨物車なので乗用車のように内装にコストがかかっていないので、ロードノイズが車内に響き渡るだけでなく、断熱材も入っていないので外気温がボディの鉄板を通して車内に直に伝わり、決して快適な自動車とは言えない。
我が家のハイエースは2000ccのガソリン車なのでディーゼル車に比べればまだ静かな方だが、音と熱の問題を少しでも改善するために静穏化(デットニング)と断熱効果を高めるDIYをして快適な車内空間を目指す。
静穏化(デットニング)の効果
静穏化(デットニング)とは、車のドアや床などに制振材や吸音材を貼り付けて不要な振動や騒音を減らし、オーディオの音質向上、走行中のロードノイズやエンジン音、雨音などの軽減による車内空間の静粛性向上を図ること。
制振材を貼り付けただけでも比べると音の違いが分かる。これに断熱化を行うと更にノイズが吸収されて車内空間がより快適になる。
荷台貨物スペースの内装の外し方
ハイエースDXの内装は、よく言えば極めてシンプル、悪く言えば簡易でしょぼい! その分内装の取り外しは凄い楽ちん。スーパーGLやダークプライムの内装は、乗用車の様になっているのでDXに比べると手間なのは間違いない。
内装を外す際にディスプレイオーディオやドラレコの取り付けで使用した内装外しセットや電動ドライバーがあると作業がしやすい。
床の静穏化(デットニング)と断熱化のため、シートを取り外す必要がある。スパナや眼鏡レンチでもある程度のボルトは外せるが、作業効率が悪いし物理的に工具が入らない場所もあるのでラチェットのセットがあると便利。ソケットは8mmから32mmまでと揃っているし、エクステンションバーやユニバーサルジョインなど種類が豊富でこれだけのセットで7,000円代! お勧めのツールセット。
内装を取り外すのに使用する工具はこの3種類でOK!
ネジなど取り外す部分はほとんど見えてるので、難しくない。
たまに外せそうで外れないことがある。そんな時は大概隠れているねじやピンがある。無理に引っ張ると破れたり割れたりするので、他の部分を外してみると解決する。
ルーフの内装を外すには、ルームランプを外して、内装はがしをモールにねじ込んで指がかかる隙間を開けたら鉛直下向きに引っ張るとモールが簡単に外せる。ルームランプを外す際に赤矢印のねじは外さないように注意。ここを外してしまうと小さな鉄球を紛失してスイッチが壊れる可能性がある。
デッキカバーを外すには前列中央席のシートベルトを外してクリップを外すと簡単にデッキカバーを外せる。
前列の作業は運転席を外す必要があるので、作業が終わらないと車を動かせなくなる。荷台貨物スペースの内装を外し鉄板むき出しにしたら、静穏化(デットニング)と断熱化を行い、前列の作業は別日に1日で終わるように作業をしたが、内装の外し方の説明なので前列の外し方を続ける。
運転席・助手席部分の内装の外し方
ハイエース DXの運転席・助手席部分の天井は、荷台貨物スペースの天井とは異なり、乗用車のような形成された天井材になっている。ピラー、ドア部分のウェザーストリップを外すだけでなく、後部座席用のエアコン噴出し口を外さないと天井は外せない。これが結構手間がかかるが決して難しくはない。ネジやクリップを順番に一つひとつ外していく。
まずは助手席側のグリップを外していく。ネジのところに蓋が取り付けられているので爪が細い小さめのマイナスドライバーで蓋を開けてネジを外しグリップを取り外す。
バイザーとルームランプを外す。ルームランプはカバーを外したら、赤色矢印の2か所を外す。決して緑色矢印のネジは外さないように注意! 後部荷台のルームランプを外す時にも書いたが、緑色矢印のネジはスイッチのネジになり、裏に極小の鉄球が入っているのでこれを紛失するとスイッチのON/OFFを固定できなくなる。
天井からルームランプを外して裏のコネクターを摘まんでルームランプを取り外す。バックミラーの天井材を押さえているカバーを外す。
ここまで外したら次にBピラー部分の内装を取り外しにかかる。シートベルト、荷崩れ防止の棒を取り付けるところを、ドアの戸当たりのウェザーストリップを外す。ウェザーストリップは全部を外す必要はなく、内装を抑え込んでいる部分のウェザーストリップをだけでOK!
Aピラーの内装は、下の写真のようにクリップが1個だけなので、内装を手前に引っ張ってクリップが外れたら上方へ持ち上げると外れる。
Bピラーはちょっと注意が必要で、下の写真のようにクリップは3か所。赤矢印のクリップが外れにくく、強引に内装を力技で外そうとするとクリップを取り付けているベース部分が割れ恐れがある。
Bピラーの下側の内装を上部だけ外してBピラーの上側の内装上部の2つのクリップ(青矢印のクリップ)が外れたら、隙間から長い内装はがしを差し込んで手この原理で車内側に力を加えて補助してあげると外しやすい。
後部座席用クーラーが付いてる場合は、運転席側・助手席側両方のAピラーBピラーを外しても天井は落ちてこない。
天井を抑え込んでる後部座席用クーラーを取り外していく。
後部座席下部の給気口カバーを外すとネジがあるので外す。
後部座席クーラーのコントロールパネルを外すにはちょっとコツがある。
コントロールパネルの両端から3㎝程の部分にフックが取り付けられている。写真だと分かり辛いので動画で見てもらえれば仕組みが良く分かると思う。
径の細いマイナスドライバー等でグイっと押しながら鉛直下側に少し力を入れるとフックの爪が外れるので、同様に反対側のフックも外す。
コントロールパネルを外すとカプラーで電気配線が接続されているのでカプラーを外す。
これで運転席・助手席の内装を外すことはできるのだが、すべてのネジやクリップが外れていても内装が脱落する可能性は低い。一人で作業していたので外している写真や動画がないのが大変申し訳ないが、内装を少し持ち上げて車両後方に引っ張ると内装を外すことができる。
運転席・助手席のシートを取り外す
先にも書いた通りハイエースは運転席・助手席の下にエンジンがある構造上、五月蠅いしガソリン車であってもそれないりに振動もある。
まぁ、大型車のエンジン音や振動に比べたらとても静かだが・・・。
運転席と助手席を取り外していく。
シートの取り外しにはラチェットが不可欠! このラチェットセットはユニバーサルジョイントやエクステンションバーなども充実しており趣味で車を触ったりDIYを趣味とする人には必要不可欠な工具。
ハイエースDX 3/6人の前列シートは、助手席とセンターシートが一体になっている。座面と背もたれが一体になっていると思いきや、座面と背もたれは分離しており取り外すのも軽くて作業しやすい。
まず青色の矢印のボルトを外す。そして座面と前方へ引っ張り出すと座面が外せる。座面の裏側にはシートベルト警告灯センサーコードが接続されているので外すことをお忘れなく。
座面を外したら赤色の矢印のボルトを外すと背もたれが外れる。
運転席側のシートは、写真を撮り忘れてたので写真なし。でも分かりやすい位置にボルトがあるので悩むことはないかなぁと。あっ、運転席側の座面の裏にもシートベルト警告灯のカプラーが入っているので要注意。
運転席は座面と背もたれが一体のシートになるので、運転席ドアから搬出するよりスライドドアから出した方が楽ちん。前列のシートを外したらシートベルトの差し込み金具とエンジンカバーを外したらデットニングのために、内装の取り外し完了。
運転席と助手席のエンジンカバーは、クリップとドアの開口部下部に取り付けられているカバーを、内装はがしを使って外す。足元のカバーはセンターコンソールの下部を外さなくても丁寧に引っ張れば抜ける。車内を鉄板むき出しにしてデットニング作業を行う準備は完了!
個人的な感想だが、内装を外すだけなら一人でやっても1時間半から2時間ぐらいで終わるが、デットニングまでやろうとすると一人では1日で完了できないと思う。セカンドカーを持っていてハイエースが運転できない状態でも問題ない人なら2日あればデットニングまで完了できると思うが、更に断熱作業まで一緒にやろうとするともっと時間がかかる。
複数人で一気に作業ができるなら時間短縮可能だが、一人で作業を行うならハイエースの荷台部分と運転席助手席部分とは作業を分けてやった方がいいと思う。
次は具体的に静穏化と断熱化の作業手順を紹介する。
200系8型ハイエースにドラレコを取り付ける方法
ハイエースのパノラミックビューモニターに接続できるディスプレイオーディオ
